福祉基礎班の1年生を対象に、「老人介護の専門家より生徒が直接指導を受ける機会を設け、講義や演習を通して、福祉に関する理解を深め、技能を身に付ける」ことを目的に、年4回、専門家による講義を実施しました。講師は、社会福祉法人宣長康久会 特別養護老人ホームささづ苑の介護福祉士様です。
1月16日(火)に、今年度最後の講義が行われました。自己紹介の後、介護福祉士の仕事について紹介していただきました。その中で、新聞棒を使った体操やクイズを体験しました。楽しく体と頭を動かすことが大切だと教えていただきました。
高齢者の体の特徴を学習した後、装具を身に着けて「高齢者疑似体験」を行いました。指定された色のビーズを箸でつまむ体験では、色が違って見えたり、指が思うように動かなかったりして、もどかしい思いをしました。
また、歩行や階段昇降では、足が上げにくかったり、下が見えにくかったりすることに気付きました。介護福祉士様から、安全に介助するためにどこに立てばよいのか等、具体的に教えていただきました。
体験を終え、装具を外した時には生徒たちから思わず「あー、楽になった!」という声が聞かれました。介護福祉士様からは、「高齢者は重たい体を脱ぐわけにはいかない。ずっと大変なんだよ。」と教えていただきました。だからこそ、どのようにしたら高齢者が楽になるのかを考えて、必要な介助をすることが大切だということに気付きました。
お忙しい中、ご来校いただき、分かりやすく楽しく講義をしていただいた講師の方に、感謝申し上げます。