12月3日(火)に食品加工班の2、3年生4名が「有限会社土遊野」に農場見学に行ってきました。
棚田を見下ろせる場所からアイガモを見ながら、土遊野の橋本様からアイガモ農法の利点をお聞きしました。また、遠くに見える40haの棚田も土遊野様で管理しているそうで、春の水引きから夏の草刈り、秋の収穫まで、おいしいお米を作るためのご苦労をお聞きしました。
次に鶏舎を見学させていただきました。土遊野様では、鶏を平飼いされており、飼料を全て自前で用意されています。その飼料は、棚田で収穫する飼料用のお米や野菜など、自分たちで作った材料に土着菌を混ぜ込んで発酵させて作られています。安心、安全なものを作るこだわりを感じることができました。
残念ながら、産卵の瞬間には立ち会えませんでしたが、産卵間近の雌鶏の様子を観察し、産まれて間もない温かい卵に触らせていただきました。また、生まれて間もない雛にも触らせていただき、生徒たちの目は優しく、両手に「命の温もり」を感じていました。
他にもシフォンケーキ等を作る加工場や卵の出荷作業場などを見学し、最後にまとめと質疑応答を行いました。
「アイガモが田んぼの除草や害虫駆除を助け、鶏の卵がパンや菓子に変わる。そしてそれが人の口に入る。命は巡り、支え合っていること」を教えていただきました。
橋本様の自然と共に生きる暮らしや考え方は、生徒にもとても印象に残ったようで、分かったこと、感じたことを橋本様にしっかりと伝えていました。
生徒の感想文には
「有機農法や平飼い養鶏など、自然や生き物に対する思いに愛と敬意を感じました。」
「自然や生物の命のありがたみを感じました。」
「また土遊野さんに行き、橋本さんの話を聞かせていただきたいです。」
とあり、見学から学んだことを振り返ることができました。
11月28日(木)には、土遊野の橋本様に来校していただき、「命のぬくもりに支えられて生きる」と題し、身近な命に支えられていることや食事の大切さについてなどの講話を聞きました。事前に講話で聞いたことを思い出しながら、生徒たちは、自分たちの目で見て、感じて体感することができました。
今回の貴重な体験を、今後の作業体験や学校生活の中でより深めていきたいと思います。